われわれが住んでいる地域は、教育熱心な公立小学校が多い。娘が通っているのもその一つ。
中学校になれば尚更で、電車を使って越境通学してくる生徒もいる学区だ。だから、学力が高い子や競争に慣れている子が多いらしい。
だからこそ、わたしの望みは、娘を「少人数でのびのびできる環境」で勉強させてあげること。
そんな中、先日、家庭教師と話していて、今の時代はこの環境を提供できるのは私立中学しかないことを知った。
未だに一人で登校できない娘が、電車通学ができるようになってくれるかは分からないが、出来れば私立中学に入れたいと思っている。
そんな思いの中、家庭教師に具体的な学校名を出して現状を聞いていた際、アレ?と思うことがあった。
最近は、生徒数確保のため共学化や特進クラスを導入し、昔とは校風が大きく変わった学校もたくさんあると聞いた。
今すぐ何かを決められることもないため、わたしは「娘も変わるでしょうから」と言ったのだが、すると、家庭教師は「あっ」とも「あれ」ともつかない表情をしたのだ。
わたしが「娘も変わる」と言ったのは、学年が上がって自分の考えが出てくるだろうし、しっかりしてくるかも知れないという意味だ。
しかしながら、家庭教師は「このお母さんは、子どもが頑張れば、普通の子と同じようになると考えているかも?」と思ったのではないだろうか?
そう考えざるを得ない雰囲気だった。
実際にそう考える親もいるだろうけれど、わたしは「発達障害は一生ついて回る」と分かっている。
だから、家庭教師の反応は何とも言えない気持ちになった。
娘を教えている家庭教師は、定型発達児より発達障害児が担当のメインとのことだが、この人は発達障害児とその家族のことをどう思っているのだろう、とふと思った。
まぁどうでも良い。感情入れず淡々と行こう。