努力では補えないもの

娘は、毎日の学校はもちろん、家庭教師にスポーツ療育、ピアノ、わたしとのプール‥‥と努力を重ねている。我々両親が努力を強いているのかも知れないが。

 

努力の成果なのか、本人の自然な成長なのか、少しずつ出来ることが増えてきた。

学校のカラーテストで100点取れることもあるし、ピアノでは新しい課題曲を2〜3日で完璧に弾けるようになったり、不恰好だけど走るのも早くなって来た。

 

そんな中、どうにもならないことがひとつ。

同級生とのコミニュケーションだ。

同級生から声をかけられても、娘は会話が出来ないから、相手もそのうち諦めて離れて行く‥ってのを一年生の頃に繰り返し、そして、みんなから変わった子と見られ、かつ、階段もスムーズに降りられない子だし、通級組だから?見下され‥‥。

 

我が子ながら不憫でしかたない。

 

今は先生の配慮があり本格的なイジメには発展していないが、環境が変わればどうなることか‥。

 

そして、助長する要因が娘の「受け答え」あることにも気づいた。先日の運動会の場で。

運動会の休憩中、わたしが娘の席まで行った際にたまたま同級生と娘のやり取りを目撃したのだか、

したり顔で娘に対し何かを言う同級生の女児(ウチの娘と違って顔はブスだけどしっかりしているであろうガキ)に対し、娘は相手の顔も見ずに「違うよ!!」と強い口調で返していた。

‥‥もしこれが会社だったら、場が凍りついちゃうってやつ。

 

運動会の会場に持って行く必要のない連絡帳と筆箱がカバンに入ったままになっていることを指摘されて、娘は何と返答して良いか分かなかったとのこと。

 

この直後に、相手の女児はわたしに気づいて気まずそうな顔をしたから‥もしかしたら、わたしの娘に対してイジメに近い感情を持っているのかもね。

 

いちいち、したり顔で偉そうに言ってくるブスの同級生もバカだけど、うちの娘ももう少し利口にならねばならない。

 

娘は、特に運動面で自信を持てないことで、ASDの特性(会話が苦手、機転が利かない)が色濃く出てしまっているように感じる。

 

先生にも相談し、通級の授業での指導強化をお願いしたが、一朝一夕には難しい。

SST療育に通わせたところで、所詮、そこは発達障害児同士のレッスンであって、通ってみたところで定型発達児にはかなわないのは一目瞭然。

だって、娘は放課後デイサービスではリーダーだけど、シャバでは底辺なんだから。

 

やっぱり、発達障害児が定型発達児に張りあおうってのが無理なのかな。「発達障害者です」って白旗揚げて「特別扱いしてよ」と開き直ればよい?努力なんて無駄?

 

今日の連絡帳に「スポーツテストの結果が良くなっています。どんどん元気になって来ています。」と書いてあった。担任の先生からのコメント。

 

これを見て思ったのだが、

たとえ勉強ができなくても、運動が苦手でも、明るくて誰とでも仲良くなれる方が幸せなのではないのか?ということ。

だって、今、娘は出来ることが増えて来ても学校での生活は辛いことばかりだもの。