出来るようになるには時間が必要

発達障害児の成長曲線は、定型発達とは異なり、階段状だと聞く。
昨日改めて、そのとおりだと実感した。

きっと定型発達児は、いつの間にかできることばかりだろうから、親から見て自分の子どもが「成長したな」と意識する機会は少ないのではないだろうか。
その点、うちの娘は他の子と比べれたら出来ないことが多いから、わたしはつい娘の『できないこと』に目を向けてしまう。だからこそ、できなかったことができるようになると「おっ、できるようになったぞ!」となる。

娘は、1年生のころから音読が苦手で音読の宿題をこなすのもやっとこさっとこだったのが、ここ最近になって急に音読がスムーズになって来たのだ。しかも自らすすんで絵本を持ち出して音読する日も出て来た。
まさしく階段状。できなかったことが急にできるようになった感じ。

娘に「なんで急に音読がスムーズになって、自分から本を読むようになったの?」と聞くと、「わかんない、だってそうなんだもん」という返事だった。

わたし自身も、娘を育てている中でアスペルガー+ADD傾向があると自覚した。それでも、わたし自身の成長曲線は定型発達児に近かったと思うのだが・・・。
そして、主人は不器用。走るのは早かったけれど、水泳やスキーといった全身を使うスポーツはとても苦手だと言う。頭の回転がやたらと速くて勉強や仕事が良く出来る。主人はADHD傾向。本人も自覚している。
同じ発達障害(傾向)者とは言っても、人によって得意不得意の内容は本当に千差万別らしい。

今、娘自身が困っているのが水泳だ。
勉強については、家庭教師を頼んでいることもあり、先取学習ができつつあるため少し自信を取り戻してきたみたいなのだが、プールの授業はただ水に浸かっているだけ・・。2年続けてかわいそうな思いをさせた。

主人は、もともと自分が苦手だということもあり「水泳なんて出来なくたって構わない、嫌なら逃げ続ければ良いんだ」「これ以上習い事を増やすのは納得いかない」と言っていた。
ところが、娘が「プールがあるから学校が嫌。だから支援級に行った方がいいのかな」「泳げるようになりたい」と言い出したことをきっかけに、娘と主人が話し合い「公共プールに通って練習する」ことになったのだ。
来月から週2回程度、プールに通うようになるか?車の送り迎えは主人で教えるのはわたし・・・。
実際に練習する時間を作れるのか、しかもわたしが教えて泳げるようになるのかは分からないが、とにかくやってみる。娘が「やりたい」と言うのだから頑張ろう。

・・・なかなか上達しなくて、わたしがイライラして娘を怒鳴り散らす・・なんてことになってはならない。気を引き締めなくては。そして娘とわたしの様子を見ながら、水泳の家庭教師も検討しよう・・。