知り合いの娘さんの話

知り合いの男性Aさんは、わたしより一つ年上で、小学校一年生の女の子がいる。我々夫婦が若い頃から通っている飲食店の店員さん。Aさんと知り合って15年くらいだと思う。そして、Aさんはわたしたち娘のことも、娘が発達障害であることも知っている。

 

Aさんが結婚して、そして娘さんが産まれて半年くらいのある日、商業施設の子ども向けイベントの入り口でばったり顔を合わせたことがあった。お互いに夫婦子ども連れ。

 

娘さんに会ったのはその時が初めてだったのだが、以前からAさんから話を聞いていたからか、初めて会った気がしなかった。そして案の定「うちの娘と雰囲気が似ているな」と思ったのを覚えている。

 

「癇癪がひどい」「奥さんにしか懐かなくて僕に対する嫌がり方がひどい。いい加減腹が立つ」と言っていたから、何となく気になっていた。

 

そして、今は小学校一年生になり、新たな悩みが出て来たらしい。「友達ができない」「勉強に遅れはじめた」のだそう。「夏休みになって補講に行かなくちゃならないんだけれど、うちの子が呼ばれて、あの子は?って子が呼ばれていないんですよね…」とのこと。

Aさんは、まるで昔のわたしみたいに悩んでいる。正直、発達検査を受けるのもありだと思うけれど…。でも、Aさんは、きっと「娘が発達障害とかだったらどうしよう!でもそうじゃないよね?」いう思いがあって、それを確かめたい気持ちもあってわれわれ夫婦にそんな話をしてくるんだろうな…。

「うちの娘は〇〇でしたよ」とか「こんな風にしてましたよ」的な話をすると、それを聞いてAさんは少し安心するみたいなのだか、かく言うわたしだって悩みは尽きない。人は、その人のスピードで成長するから「IQなんて関係ない」と言う人もいるし、でもIQが高い人の方が物事の理解が早いから何事につけても苦労しにくいのは事実だと思うし…。

 

WISCをもう一度…と思っているけれど、正直怖くて手が出せない。でも、いつかもう一度受けさせるべきなのはわかっている。

 

そして、きっとまたAさんから娘さんの話を聞くことになると思うけれど、なんだか複雑…。

 

やっぱり、子育てってこの世で1番難しい…と思う。