空気が読めないんじゃない

ASDは空気が読めないのではなく、ただうまく立ち回れないだけ。

 

先日実家の母に会いに行った際、わたしの幼稚園時代の出欠手帳を見せられた。

手帳の後ろの先生のコメントがあって…あぁ…その衝撃たるや…。

•マイペースで周りを気にしない

•心配性、すぐ涙が出る

•荷物があるのに、ないと騒ぐことある。あわてんぼう

•おとなしい

•見えないところでコツコツ努力する強い心を持っている

•年長になって逆上がりができるようになった

•できるまでに時間がかかっても、できないものはないから自信を持って

 

わたしの娘、わたしにそっくりじゃないか。

 

先生のコメントの「マイペースで周りを気にしない」に関してだけど、わたし自身はこれまで生きてきて一度も自分をマイペースだと思ったことはない。むしろ常に周りの様子を見て気を使い合わせるようにしてきた。

幼稚園の頃から、うまく人と絡めなくて、話しかけ方わからないし、どうやって友だち作るのかわからないし、いつも困っていて悲しくて、仕方ないから一人で遊んでいた…と記憶している。幼稚園なんて全く楽しくなかったけれど、生来の真面目さで休めなかったな。あんなに苦しかったのに、先生には「マイペースで周りを気にしない」と見えていたのか〜。

 

とにかく、ASDは、空気は読めるけれど自分はどう動くべきか最適解が分からず、もたもたするうちに、周りはもう次の場面に移っている…って感じかな。

 

若い頃のわたしは、一歩出遅れて変な言動で場を変な空気にすることが多かったんだろうな。きっと。ろくに人と話もしない奴なのに。それでどんどん人と関わるのが怖くなるっていう負のスパイラル。

さすがにこの歳になって、経験を積み図々しくなって来たけれど、必死に普通を演じて生きてきたよ〜。

今も中間管理職として、ひたすら苦労している。上と下とクライアントに挟まれて相当すり減らしている。

 

こんなわたしでも、子どもが産まれて、しかもその子はわたしそっくりで…あぁ…何とかしてこの子を社会に送り出せたら…この苦労もどうでも良くなるのかな…?

 

娘は小6。

運動療育での困りごと

年長から運動療育に通っている。2人1組が基本で年齢や特徴が近い子とセットされて来たが、六年生になって初めて一学年下の女児と組むことになった。

昔から指導員には「女の子と一緒にしてほしい」と伝えて来ていた。療育に通う女児は少ないから、やっと希望が通ったと言えるかもしれない。

障害の種類は異なるものの、娘としても、やはり女の子と一緒のレッスンはやり易いらしい。その点は良かった。

ただし、困ったことにその子の母親がくせ者で…。1時間のレッスン中、一方的にわたしに話しかけてくるし根掘り葉掘り聞いてくる!

本当にうざい。一匹狼のわたしには子供がらみの友達なんて不要なのに…。泣けてくる。

その母親は、わたしと年齢は大差ない(3歳下?)が、頭の中が中学生らしい。

•わたしが知らない誰かの悪口を聞かされる

•自分の娘の洋服や持ち物をわたしの娘と似たようなものにしてくる

•自分の息子の容姿自慢

•自分や自分の子どもを卑下した発言をして「そんなことない」と言ってほしい

とにかく、承認欲求が強い!キモい!キモすぎ!そして、わたしが嫌がっていることに気づいていない。

わたしは、何十年も働いて色んな人を見て来ているけれど、専業主婦って、変わった人が多い派遣社員ともまた違うんだね。

たしかに、専業主婦は、しかも障害児の母親なら、育児が中心で尚更意識がそこにばかり行くのも当然だろうな。容易に想像できる。

正直、こういう母親を見ると、仕事は辞めなくて良かったと思う。この歳でも今だに泣くように辛いこともあるけれど。

 

月2回の療育が憂鬱になってしまったが、この母親を反面教師として冷静に観察させて貰おう。

2022年度からの通級

先日、5年最後の通級担任との面談があった。

最高学年になるが、娘は引き続き、個別指導もグループ学習も受ける。娘の心の逃げ場の確保は必須。

 

突然の話で驚いたのだか、2022年度からは、小学校、中学校共にそれぞれ2年間しか通級(特別支援)を使用できなくなる、と先生が言うのだ。

予想よりも通待機児童が多く、これら児童を見るに適した教師も少ないらしい。コストカットだね。コロナは、こういうところにも影響しているに違いない。

ますます公立中学に通う意味を感じられなくなるよ‥。

別の意味では、通級に通わなければ、発達障害と周りにバレないかもね。隠したい人にはある意味良いことだったりして。

 

「私立中学に行くと通級は存在しないから、ソーシャル系の教育機会が減る」と、保護者向け勉強会で、先輩お母さんが言っていた。確かにそれも事実。

 

中学校の就学相談会の連絡があったが、家庭教師を信じて無視をして、私立中学を目指す。だって、うちの娘は公立中学では戦えないのが明らかだから。娘を守りつつ成長させるためには、お金がかかるのも仕方ない。

最近のテスト

もうすぐ小学5年も終わる。

最近のテスト結果は、

国語 読解98点、漢字30点

社会 85点

理科 75点

家庭科 70点

算数 体積30点 割合0点

 

平均的に、いつも国語の文章問題は大概100点近い。漢字がダメなのもいつものこと。算数は計算系なら80点以上取れることも多いが、ちょっと考え方に工夫が必要なものは点数取れない。

やっぱりWISCの結果とリンクしているな、と思う。

 

家庭教師は、「計画立ててやっているから大丈夫。時間をかければ理解できる子です。」と言ってくれるから、中学受験は何とかなると信じるしかない。

 

わたしも、0点を見ても全く怒りが湧かなくなった。むしろ娘なりに精一杯に頑張っていると思える。

わたし自身も良い方に変われているかな。

 

お友達

先日、「日曜日にAちゃんから遊びに誘われた。どうしよう」と娘が言い出した。

こんな日が来るとは!

 

実際に遊ぶ段になって、お友達の家庭は複雑であることがハッキリし…実際に保護者の方もかなりエキセントリックで、子ども同士がたった数時間遊ぶだけなのに、何度も電話で話さなければならず、こんなに神経使うとは‥。

まあ、娘のためだ、仕方ない。

 

娘は、「Aちゃんに利用されているだけ」と言う。それでもAちゃんの存在は学校での安心材料になっているらしい。

 

最近、転校してきた子が話しかけてくれるようになったと、とても嬉しそうにしている。

Aちゃんとの関係がきっかけだと思う。

 

ただし、担任の先生に相談する事態も発生。

「Bちゃんが、あなたのことを『変わっている』『発達障害なんじゃない?』って言っているよ!」とAちゃんが娘に伝えて来たと言うのだ。

娘はとても落ち込んだ。

 

担任の先生に相談すると、すぐに動いてくれた。ありがたい。

結果、Bちゃんは、「言っていない」らしいことが分かった。Aちゃんは嘘をつくことがあると先生が言っていた。同時に、「Aちゃんは娘さんとの関係を大事にしたいと思っています」と先生は言った。

どういうこと?そうか、Aちゃんは、娘が他の子と仲良くしないようにしている‥みたいだね。

 

そして昨日夕飯時、Aちゃん自身がわたしの携帯に電話をかけてきた。

「明日遊びに行きたい」と。断る理由はないので遊びに来て貰うのだが、「遊びたいなら直接自分で話しなさい」と、保護者がAちゃんに言ったであろうことが容易に想像できる。

 

そして、Aちゃん、ここ2週間くらい登校していないらしい。オンラインには参加しているみたいだけど。

悦に入っていただけ

娘は今、小5の10歳。

改めて気づいたけれど、つい2年くらい前までは、仕事して、発達障害の子を育てて、家事もこなしている自分を誰より頑張っていると思い込み、そして悦に入っていた。

こんな人間に育てた父母、祖父母を恨み、頑張っているわたしを認めてくれない、と夫に当たっていた。

 

ある時、母に、わたしが子供の頃のどうしても納得いかなかった一つのことを泣きながら伝えられたら、そこをきっかけに考え方が少しずつ変わって来た。冷静に考えられるようになって来た。

 

娘の評価=わたしの評価、と考えていたことに気づき、娘が自転車に乗れなくても、早く走れなくても、勉強ができなくても仕方がないと思えるようになった。

子どもの同級生の母親の目もどうでも良くなって来た。

 

楽になった。

 

怒らなくなったし、他人にイライラすることも激減した。夫にキレることも減ったし、酒飲んで悪酔いすることもなくなった。

 

ついでに、この年になって、大して仕事ができる人間じゃないことも思い知らされて、肩の力も抜けたかも。

 

そうしたら、娘が変わって来たんだよね。通級の連絡帳を通じて、通級担任とクラス担任の両方から「友達との関わりが増えた」的なコメントを貰えるようになった。

家庭教師からも、嫌な問題にも逃げずに取り組むようになったと言われた。

 

あぁ、こんな歳まで、わたしは一体何をして来たのだろうか。…恥ずかしいわ。

IQって下がるんだね

7歳の時に療育施設で受けたWISC、結果はIQ90。

2021年3月、四年生も終わる頃、同級生とのコミュニケーショントラブルや成長過程での葛藤もあってか、不登校気味になり担任と面談することになった。

その際にIQ検査を勧められたのをきっかけに、改めて受けることにしたのだが、その時は、「再検査を勧められるほどなの?大袈裟な‥」と思っていたし、前回と同じくらいの結果と信じていた。

何回か通った小さい発達クリニックのツテを頼って、総合病院で検査を受けられたのが2021年8月。結果を聞きに行ったのが9月になってから。

 

結果はIQ79。知的グレーゾーンってやつだね。IQ70から軽度知的障害だから、ほぼ、そんなようなモノだね。そう、昔の基準なら立派な軽度知的障害でしょ?

 

結果を聞いた時の感想は「IQって下がるんだ!」だった。医師に質問したら、「う〜ん」と答えに窮していた。極端に下がることはあまり見かけないらしいけれど。

 

でも‥結果を聞いて、「やっぱりね」と思う。だって、ワーキングメモリが少ないから覚えが悪いし、聞いたことを頭で整理して何か言葉にすることも苦手。7歳のWISCIQ90はたまたまだったのかな。

 

やはり、先生たちは、何となく、もしくはハッキリとわかるんだろうね。毎日接する中で「この子はIQ低いな」って。

 

これが現実なんだね!だから、娘が悪いわけじゃなくて、そういうスペックでしか産まれて来られなかった、産んであげられなかった、という事実現実があるだけ。

 

学校に行きたくなくなって当然だ。

 

これからどうしよっかな。

コグトレは、できる範囲で続けて行くつもりだけど、わたしが娘にしてやれることは、こんなもんしかない‥かな。

勉強を頑張らせて意味あるのかな?でも、ある人は、発達障害児や知的グレーゾーン児こそ、勉強は頑張るべきだと言っている。

 

ここに来て、現実をまざまざと見せつけられた。

 

わたしの仕事が今、全くと言ってうまく行っていなくて、そして毎日残業ばかりで‥八方塞がり。何とかしなくては、気ばかり焦り、最近は呼吸が浅くなって喉が使える感じもして来た。

 

おや?まさかの鬱病傾向か?

人生疲れたなー。